人生を楽しむためのお金の使い方

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小説「あなたのことはそれほど」上下巻読了!

 

小説「あなたのことはそれほど」

 

 

原作:いくえみ綾

 

 

 

 

 

上下巻あります。

 

 

私はドラマから入ったので(2017年4月より、TBSで放送されていました)、小説を読んでいても、つい俳優さんたちで情景が思い浮かんでしまいますね(^^)

 

 

 

こちらは、「四角関係」を題材にした作品です。

 

 

※ネタバレが嫌な方は、この先は見ないでくださいね☆

 

 

 

 

 

 

人ってそんなに綺麗に生きられない

 

なんとなく幸せに生きていたけれど、ひとつの過ちをきっかけに、関係が崩壊していくお話。

 

登場人物の言動に

「あーあ……(/ω-。)」

 

と思ってしまうことが多いものの、それでも、共感してしまう部分も多いです。

 

 

人ってそんなに綺麗に生きられないですよ。

 

言葉や行動って自分で意識して表現できるけれど、感情に関しては、どうにもならない部分ってあると思う。(自覚するかしないかの違いでもある)

 

狡かったり、卑しかったり、惨めだったり、だらしなかったり、弱かったり…

見て見ぬフリもできるけれど、私はそういう部分とも、向き合っていきたい。

 

でも現実では、私が嫌なことや、誰かに嫌な思いをさせてしまうことは、なるべく起きてほしくない。

 

だから私は、本を読んだり映画を見たりして、思いを馳せるのです。

 

 

そういう点では、この作品に出てくる登場人物は世代も近く、話も「現実に起こる可能性があること」でリアリティがあるので、読んでいて共感できるところが多かったです。

 

 

 

渡辺(三好)美都

 

強欲で、女のダメなところが煮詰まったような女
 
 
…ひどい言われようだな。笑
 
これはみっちゃん(渡辺美都)が言った台詞ではなく、言われた台詞ですが。
あまりにも衝撃的。
 
 
良く言えば天真爛漫、悪く言えば節操がない、というか…。
 
でも、可愛いですよ。人間らしいし。
感情のままにストレートに動くのは、時にトラブルメイカーになりますが。
 
初恋の人に再会して浮かれるのも、わかりやすい行動も、気持ちはわかる。とても、わかりますよ。
ちなみに私も、凄く好きだった人に10年ぶりくらいに再会したことがあるのですが、
まぁ見事に同じ感じだったな。
一目見た瞬間からもう、頭の中がその人でいっぱいで。
その後、すごくドキドキしながら連絡してみて。
 
その時結婚していなくてホントに良かった…結婚していても、同じ事をしたのだろうか?
きっと、連絡はしなかったかな。でも、しばらくは心の中に棲み着いていたとは思う。
そのお相手も、シカトしてくれてホントに良かった。笑
 
もしまた会うことがあったら、その時もきっと、平常心ではいられないんだろうな。
 
もう二度と会いたくなーい!!!
 
…私の場合は。
みっちゃんはそれでも、好きだから会いたいと思うのかな。
 
 
ちなみに、旦那(彼氏)さんの周りには絶対に居て欲しくない女性ですね。
好きって気持ちに正直に生きているかわいらしい女性(とても純粋なんですよね…)。
何故か、勝てる気がしない。
 
 
 

渡辺涼太

 

赤ワインぶちまけ事件
 
 
人間の壊れていく様を見た感じ。
 
 
マメで優しくて一途で純粋で。
そんな人が、途中から「怖い人」になります。
 
この人を見ていると
誰でも「怖い人」になってしまう可能性はあるんだな、と思いますね。
 
 
こっそり携帯見たりとかね。職場行っちゃったりとかね。気持ちはわからなくもないけど…
 
この作品みんなに言えることですが、やるかどうかは別にして、誰もが抱えているような感情が、うまく表現されていると思います。
 
 
ところでこの人は、裏切られてからも、本当にみっちゃんのことが好きだったのだろうか?
好きすぎたから、辛すぎて、向き合えなくなってしまったのかもしれないけれど。
 
みっちゃんが「なんで怒らないの?」って聞く気持ち、すごくわかる。
 
本音を言っていない感じが、サイコパスっぽいんだ。
言葉も行動も作り物っぽい。
 
ん~でも多少なりとも、人間ってそんなものかなぁ。
私もそういうところ、あるしなぁ…。
 
みっちゃんのように「自分の感情を素直に表現する」ってことはあんまりなくて、
「私のなりたい自分を表現する」って感じなんですけどね。私の場合は。
 
 
人の狂気みたいなものを感じます。
私は、人の執着心というのは、とても恐ろしいものだと思う。
 
 
 

有島光軌

 
「趣味を持て」
「有島君の趣味は?」
「美都」
 
 
このタラシがっ!!!笑
 
まぁ、やってることは最低です。
…が!やっぱり、人間ってそういうところ、全くないといったら嘘だと思います…。
 
刺激的なこととか、火遊び的なものに気分が高揚してしまうんですよね。
 
みっちゃんが「女のダメなところが煮詰まったような女」だとしたら
この人は「男のバカなところが煮詰まったような男」とでも表現しましょうか。
 
 
でも、話を読み進めていくと、根本的に悪い人ではないのだと思います。
…ちょっと、バカなだけで。
むしろ素直で(誰にでも)優しいのでしょう。
たまに見せる子供っぽさも、魅力的だなぁと思います。
 
ただ、見通しが甘い。致命的に。
その場その場でうまく対応しようとしている感じを受けてしまう。(優しいからなのかもしれないけれど、それで物事をこじらせたり、人を傷つけたりすることもある)
 
 
あなたが一番大切なものはなんですか?
 
ちゃんと捕まえておかないと。
そこまでの状況にならないと、自分の大切なもの、わからなかったのかな?
 
 
まぁでも、一度懲りないと、わからないのかもなって思います。
私もこんな偉そうに言っているけれど、昔、私の未熟さとワガママで大切なものを失ってしまったことがあって。
 
 
一つ一つの言動に、「大切なものをなくしてしまうリスク」を考えるようになりました。
(過敏になりすぎた時期もあります。)
 
 
自分のそういう経験もあってか、ちょっとイラッとするところもありましたね。笑
 
でもその後の頑張りは、好感が持てるんじゃないかな。
自分の非を認めて、でも遜りすぎず、まっすぐに表現するところは。
…やっぱり、ちょっとバカだなって思うけど…
 
 
 

有島麗華

 
「かわいい女」のわがままを喜んでいる光軌に、私はふと、虚しさを覚えた。
 
 
これ!これですよ!!
この作品で、一番心に刺さったところ。
 
 
冷静沈着、学級委員タイプ?の麗華さん。
「正しく在りたい」という気持ちは、私はよくわかる。ここまでちゃんとはできないけれど…
 
これは、麗華さんが「かわいい女のフリ」(他の人の真似)をした時の、旦那様の反応に対しての気持ち。
 
 
相手を喜ばせるための嘘(とまではいかないかもしれないけれど、本意ではないこと)をついて、喜んでくれたときの虚しさ。
 
こんな経験、ありますよね?
…あります、よね?
 
 
私は、使えるものは使っとけと思っているので、処世術のひとつとして、「かわいい女」になることは良いと思っていますが。
結局「本意ではない」んですよね。
 
「あんまり放っておかれると寂しいよ~?(ニコニコ)」
なんて伝えたとしても、本音は
「忙しい忙しいって、私の優先順位低いって事なんだよね…知ってる…(闇)」
みたいな、ね。笑
 
 
相手を責めずに、空気を重くせずに、伝えたいことを伝えるというのは、とても難しいことなのです。
 
これを感情のままにパッと伝えられちゃうような、みっちゃんみたいなタイプは、怖い。
 
 
自分のこともどこか他人事のように俯瞰的で、たまに虚しさを抱えるようなところに、凄く共感しました。
 
 
ちなみに、「正しく在りたい」と思っていて、それをきちんと実行できているタイプの人は、話し合いになると強いし譲らない部分が多いと思います。
自分が正しいと思っているカードしか持っていないので、議論も強い。誤魔化しとかも使う必要がなく、正論だけを真っ直ぐにぶつけてくるので。
 
 
だから「正しく在る」というのは、自分を守る為に、割と楽な選択肢でもあるかなと思っています!私はね!
 
 
 
 

おわりに。

 

色々と考えさせられる作品でした(。・ω・。)

 

終わり方は、えっそんな感じ?という驚きの部分もありましたが。

 

 

改めて

大切なものを大切にすること

という、一見当たり前のようなことを、深く実感できました。